
2008年10月7日、アメリカ イリノイ州シカゴで
子供が連れ去られそうになる事件が発生、幸い未遂に終わったものの、3日後の10月10日、
再び同じ手口の誘拐未遂事件が起こり、周辺地域では
全ての学校に通達を出す等して警戒を強めています。
この誘拐未遂事件が奇妙なのは、
犯人と思われる人物が赤い大きな鼻、白い頬、派手な服装に身を包んで風船を子供に配ると言う”道化師”の格好をしているところにあります。
アメリカでは古くから道化師は派手な格好とパフォーマンスで子供達を楽しませてくれる人気者ですが、
1981年5月に起こったある事件を境に微妙に道化師に対する感情が変化していると言うことです。
この事件は、今回の事件と同じように
道化師がワゴン車に乗り、子供達を誘拐しようとするもので、
ボストン、ブルックリンを始めとするマサチューセッツ州からカンザス州に至るまでの各地で発生しました。
メディアはこの時、犯人と思われる道化師を
”殺人ピエロ”と称し、住民達に注意を促しましたが、子供達の気を引くためにわざと道化師の姿をし、化粧で素顔もばれないと言う
子供達のための文化を悪用した犯行に国全体が困惑、道化師と言う仮面を被った悪魔に嫌悪しました。
また
1986年にはホラーの巨匠スティーブン・キングが、道化師の姿をした魔物が子供達を誘い出して殺すと言う戦慄の小説”IT”を出版、
1990年にはテレビドラマとして放映され好評を呼んだことから、この時代に少年期だった人々は
今でも道化師を見ると警戒してしまうと言うほど道化師の概念は根底から覆ってしまいました。
今回のシカゴの事件は目撃証言から、犯人と思われる道化師が白もしくは淡い色のワゴン車に乗っている等、
犯行の手口も酷似しており、警察では
過去の事件をまねた模倣犯ではないかと考えているようですが、”IT”では
27年ごとにこの道化師が現れ子供達をさらうと書いており、
1981年からちょうど27年経った2008年に同じような事件が起こっているだけに、
単なる偶然では済まされない何かがある気がしてなりません。
周辺の親たちは子供達に
”道化師を見たら大声をあげて逃げろ”と言い聞かせているようです。